このところ、心なしか来客が多い。仕事のオファーも多い。
結構、日本の景気も上向いてるんだろうな・・・そんな実感がある。
でも・・・なぁ・・・
例えば、また今月半ばに在日の友人が来ることになっていて、
訳のわからない美容薬品?の輸入が
フィリピンで可能かどうか聞いてきてる。
輸入手続きを調べてくれと言うのだ。
美容薬品とはプラセンタとかいうのだが、聞けば胎盤エキスだと言う。
私なら粉末のコンニャクでも輸入してダイエット職で売り出したほうがよいと思うのだが・・・
大体、プラセンタの効能を見てみると、・・・・だと言われていますばかり。(笑)
効果がありますとハッキリ書いてない。
書くと医薬品法違反で引っかかるからだろうが
美白効果があるといわれてます。
保湿効果が高く、保湿クリームに配合されていることもあります。
血行促進、アンチ・エイジングに効果があるといわれています。
ちょっと待てよ・・・
馬の胎盤だの豚の胎盤だの人間の体に入れたら
普通なら拒否反応を起こすに決まってるだろうが・・・
それをアレルギーを起こすことも、まれにあるかもしれませんと書いてる
起こすよ、間違いなく・・・(笑)
イギリスで行われた腎臓移植の最初の例は豚の腎臓を人間に移植したものだったが
当たり前のように拒絶反応を起こしてすぐに死んだ。
その後、人間の体の拒絶反応という作用はよくわからず、何度も失敗を繰り返し、
一卵性双生児の場合、拒絶反応が起こらない場合があると言うことがわかった。
今では免疫抑制剤が発達し、血液型が違っても移植できるが、
どちらにしても一旦入った異物に対する免疫抑制剤は一生、呑み続ける必要がある。
それをわざわざ、豚の胎盤だの馬の胎盤だの体に入れてどうするんだよ。
元々、免疫と言うのは体外から異質なものが入り込んだとき、
それを追い出そうとする、生物が本来、持っている防衛システムなんだし
だから、なかなか病気に感染しないで済む。ありがたい特性なのだ。
ジェンナーの種痘とは死んで感染力を失った天然痘ウィルスをわずかに体に入れることで
抗体を作って、体にウィルスに対する攻撃性を持たせると言う理屈だ。
他の動物のエキス? エキスと言えば純粋なものとか言う意味だと思うが
イメージとしたら普通は濃縮液を意味するだろう。
そんなもの、体に、あるいは血液に入れて問題ないのは
逆に何の効果も無いからだと思う。
ただみたいな、人体に拒絶反応の無いニンニクエキスかなんかと混ぜて注射して、
効果があるように錯覚させてるだけだろう。(笑)
彼はまた日本の高級中古車を輸入したいと言う。
自動車の輸入も調べてみたが、返ってくる話は詐欺っぽい話ばかり。
業者はこうやれば出来る・・・なんていうけど、全部、原理原則を外れてる。
例えば何処かの市長の相談役になって
日本で使用していた個人の車を、自分の仕事のために持ち込んだ場合は無税扱いだ・・・
そう言いながら裁判所の判例なんかをもって来てみせる。
だけど、市長に礼金として通常の税金の半額を払え・・・
バカいってんじゃないよ。
そんなの、完全な脱税の犯罪行為だろ。
ましてアキノが目的を変更した課税逃れをを摘発してる最中だ。
煮え滾ってる油に手を突っ込むような話で、輸入局がそんなものに許可のサインしても
税関あたりでテクニカルスマグリングでやられる可能性が大だし、
それにもし、輸入者がその市長のドバイザーをやめたら、
その時はどうなるんだよ・・・その段階で、税金が発生するだろうが・・・(笑)
それをするなら、その市に対して公用車として寄付し、赤ナンバーにはなるが
ただし、自分専用車としておけばアドバイザーを続けてる限り。違法ではない。
でも、その車は市に寄付して自分のものではなくなるのだから、売れないけれど・・・(笑)
フィリピンはこういう話が多すぎる。
ちょっと考えれば、すぐわかる話を信じて、美味しい儲け話に乗って全部なくしてしまう。
そういう日本人を何人も見た。
車なんかメーカーが大手企業が自社の車を売りたいから、中古車の輸入を制限している。
税制を緩めたら、日本やアメリカから中古車が大挙、流れ込んで、
大手の自動車メーカーの利益を圧迫してしまう。
中古車輸入を制限している国のお偉方は、自動車メーカーに便器を図ってやる見返りとして
自動車メーカーから高級な新車ぐらいただでもらえる。
勿論、これはこれで汚職だけれど、本当に本当に前提なしで貰ったのだから
職務権限で贈賄?側に利益提供しなければ、汚職が成り立たない。
中古車輸入に制限をかけるのは、既得権益で新たなものではないし、
制限を継ぐ蹴ることが政策決定者の個人の判断だとすれば、立件のしようがない。
厳しい話だけれど、外国人がちょっと腰掛でフィリピンに立ち寄ったぐらいで
そんなに簡単にうまい儲け話なんかありえない。。
車担保の金貸しをして、白紙譲渡証を作成させ
期日が着たら、直ちに情け容赦なく売却する。このほうが堅い。
これを5回もやったら、メルセデスぐらい手が届くだろうに・・・(笑)
これは親友の話だから、きついことも平気で言うし、
現地の調査ぐらいは合法的な仕事だから、やれと言われればやるけれど
フィリピンのビジネスなんてそんな甘いものじゃない。
オリンピックだアベノミクスだで日本の景気も上向いてきた。
こんな時こそ、落とし穴にはまらないよう、気をつけよう。
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